いろいろ日記

生活、映画、読書、その他

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SABLE


監督/フランソワ・オゾン
主演/シャーロット・ランプリング、ブリュノ・クレメール、ジャック・ノロ

おすぎとピーコがあまりに薦めてるので、半信半疑で見に行きました。

良かったよ…。

マリーとジャン、幸せに連れ添って25年になる50代の夫婦。
今年の夏もヴァカンスに出かけたが、海辺でマリーがうたた寝をしている間に、海に入った夫は忽然と姿を消す。
事故なのか、失踪なのか、あるいは自殺なのか、マリーには何も解らない。
夫のいないままに日常生活に戻ったマリーだったが・・・。

正直、私には長年連れ添った夫もいないし、きっと、良い映画であっても、感情移入は難しいだろうな、と思っていたんです。
しかし、そこは上手く作られている。
だんだんと、行方不明になった主人公の夫を、私も愛おしいと感じて来たのだ。

監督、撮影当時33歳。
33歳でも、こんな映画が撮れるんだ…。

そして、主演のシャーロット・ランプリング、53歳か54歳。
これ程、「老い」と「女」と「美しさ」を共存させている女優が、他にいるだろうか?
そのことが、ただただ驚きだった。
奥二重の目元。薄い色の瞳。引き結ばれた唇。刻まれた皺、弛み。
張りは多少失われてはいるけれど、余計な肉の一切付いていない完璧な肉体。
官能のシーンも、目を背けることなく、ストレートに受けとめられたのは、多分彼女だからこそ。

とはいえ何度かうるっときつつも、後半、行きつ戻りつを主人公が繰り返すところで、少し退屈を覚えてしまった。

しかし、最後の最後の、最後のシーン。

――海。走る主人公。

の、ところは、

「やられた!!」

という感じでした。ぼろぼろと涙が出た。

あのシーンの受けとめ方は、人それぞれだろうと思う。
でも私は、その意味よりも、ただ「走る」、その行為に泣けた。

まるで、母親を見つけた子供のように走る彼女。

久々に、「ああ、『映画』を見たな」と感じたし、心地よい余韻も、強く残っている。泣いた後って、ほんわり気持ちいいでしょう?あの感じ。
半端な映画だと、見終わってすぐ、見たことすら忘れてしまうのに。

見終わった後、気分はシャーロット・ランプリングである。
唇をきゅっと引き締めてね。

しかし、ふとウインドウに映った自分の現実の姿を見てぎょっとしたことである。
2002/10/07 (月)

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